Friday, July 8, 2011

ステキな若者 2

チャンピオンズリーグの決勝のバルセロナが秀逸で、たぶん5回くらい観ている。
それだけ観てもまだ飽きない。
こんなスタイルは、そうそうマネできるもんじゃないと思ってたけど、メキシコ
でやってるU-17ワールドカップの日本vsニュージーランドに近いものを感じ
た。残念ながら、準々決勝でブラジルに敗れてしまった。もう少し観たかったな。


その中の石毛選手(8番)は、私がトレセンのスタッフとして係わってた頃、三
年半ほど一緒にサッカーをしていた。
ここでうっかり間違っちゃぁいけないのは、『育てた』とか『教えた』とか言っ
ちゃうこと。

とにかく向上心が止むことはなかったね。
確か、五年生の夏くらいにリフティング一万回超えたんだったかな?確か、出
会った頃には五千回超え、って言ってたよな。しかも、ちゃんと目標立ててや
ってた、と言ってた。
どの子も目標は立てるんだろうけど、桁違うじゃん!と驚いた。なんとか頑張
れば届くんじゃないか?ってところに設定してないってスゴイでしょ?

五年生の終わりの大会で、清水FCとの準決勝でPK戦の末に敗れてしまった。
その時に右上に外してしまうのだけれど、相当悔しくて、かなりの練習を積んだ
話をしてくれた。見せてもらったらベツモノのキックをするようになってた。そ
の後、私の知る限りでは100%の成功率で決めていた。

試合の反省から初歩的なメニュー(少年団レベル?と言われたくらいのメニュー)
に立ち返ることがあったけど大事に取り組んでくれた。しかも一番手で。
六年生くらいになると、なにを今更こんなことを...ってなるところなんだけど
そういうことを感じなかった。初歩的なところからアレンジして進化していくの
を観るのが楽しかったなぁ。

そんな彼が、修了の時に作った文集に、こんな言葉を書き記してくれた。
 『天才は有限、努力は無限!』
確か、マラソン関係の人の名言だったかな?
ある程度までは、天賦の才能でプレーできてしまっているところもあっただろう
けどそれにアグラをかいちゃいけないんだ、って戒め。
ドンピシャな言葉だし、言うだけじゃなくてチャンと努力を積み重ねてきたから
ああいう大舞台でも活躍できたのだろうね。

こんな選手に、やっぱり『育てた』とか『教えた』なんて言えません。


帰りの機中、もう次の目標は立ててんだろうな。
ぜひ、ブラジルへお返しする舞台に立って欲しいものです。